リンゴ病にまつわる豆知識あれこれ

リンゴ病の医学的な正式名称は「伝染性紅斑」です。
しかし、1799年に初めて記述された時は「非カルタ性風疹」でした。
また1889年には「変異型風疹」と報告されました。
今でも風疹と間違われることも多いですが、当初は風疹の一種と見られていたようです。
そんな中1896年に風疹とは別の病気であることが分かり、そこでようやく「伝染性紅斑」という病名に至りました。
なお、日本では1912年に大多和與四郎という医学者が「りんごほっぺ病はウイルス性疾患である」ということを発券し、「医学雑誌」というところに報告しました。

リンゴ病によっておこる合併症

基本的には一週間から長くても一カ月程度で自然治癒していきますが、場合によっては合併症を引き起こすこともあります。
まずは「一過性骨髄無形成発作」です。
これは遺伝性球状赤血球症やサラセミアなどの溶血性貧血の人に出る合併症です。
赤血球の生産が停止するので急激な貧血を起こすものですが、一週間程度で赤血球の生産が再開されるます。
続いて「持続性感染」です。
これは先天的、後天的に関わらず免疫不全症や白血病などで免疫が不全の人が慢性的な貧血の原因となることを言います。
発疹が出ないことが多いので、血中のウイルスが証明されなければ診断は難しいものになってきます。
最後に「胎児水腫」です。
これは胎児がむくんでしまう症状で、最悪の場合は流産、死産に繋がります。
しかし出産後の発育は正常であり、先天異常も知られてはいません。

リンゴ病に関心を持ち早期発見に努める

リンゴ病は「感染症法」というもので5類感染症定点把握疾患と定められています。
また「学校保健法」では、学校において予防するべき伝染病には明確に規定されておらず、他の伝染病と違って「学校長の判断によって出席停止の扱いをするもの」としては扱われません。

ここまで見てきたように一つの事柄の後ろには様々な事柄が隠れているものです。
普通なら「ほっぺがリンゴのように赤くなる病気」で終わってしまうものが、その歴史や合併症、さらに法律にまで関わってくるのです。
知ったらどうだということはないのですが、知ることによって関心が高まり病気の予防や早期発見に繋がるのではと思います。
皆さんも関心を持って日々を過ごしましょう!